パチンコなんてどうしようもないクズがやるものだ。
そんな偏見を抱きながら今までパチンコ童貞を貫いてきた僕ですが、最近考えが変わりました。
何事も食わず嫌いは良くない。やってもいないのに批判するのは自分のポリシーに反している。というわけで、10年以上のキャリアパチンカスで劣化高橋優似の友人にパチンコに連れて行ってもらうことにしました。
パチンコの面白さを教えてあげよう。
この記事はパチンコを全く知らない僕が友人にパチンコのやり方を教えてもらったレポです。
パチンコを知ってる人から見たら何をアタリマエのことを解説してるんだコイツは、と思うかもしれません。この記事はパチンコを全く知らない人向けに書かれています。
初めてのパチンコ経験を通して、パチ童貞のみなさんに夢と希望を与えられたらいいなと思います。
ただ結論から言うと、パチンコは時間とカネの無駄だしハマると危険だから辞めたほうがいいです。
さあパチンコするぞ!

パチンコの基本
原作を知ってるアニメやゲームの台をやったほうが楽しいよというアドバイスをもらい、『CR逆転裁判』の台に座った。
クソッ!僕が大好きな逆転裁判がパチンコに堕ちてしまうなんて。最愛の彼女を寝取られたような気分だ。
まずは友人にパチンコの基本動作を教わる。
カネをいれて、玉を機械に入れ、ハンドルを回すと、玉がパコパコはじき出される。玉が穴に入るような強さにハンドルを調整する。そして大当たりになるまでひたすら待つ。あとは黙って画面の演出見てるだけ。
これの何が面白いんだろうか。
パチンコは大当たりを出すのが目的
どうやらパチンコにハマっている人たちはとにかく大当たりを出すためにカネと時間をつぎ込んでいるようなのだ。その大当たりってのがチョー楽しいらしい。
スロットの数字が揃えば大当たり

パチンコ台って液晶画面の中にスロット入ってるけど、どういう仕組みなの?
中央の穴に玉が入るとスロットが回って数字が揃ったら大当たりなのだよ。
へー。玉を穴にいれたら大当たりなのかと思ってた。スロットを止めるのはこのでかいボタンを押せばいいの?

スロットは機械が勝手に止めるから何もしなくていいのだよ。
あ、そうなんだ。目押しとかそういうのないんだ。
大当たりの確率は?
この台には1/99と書いてある。玉が穴に入ってスロットが揃って大当たりになる確率が1/99という意味だ。
見たところ、玉が穴に入る確率は10個に1個くらいかな。
つまり玉1個あたりの大当たり確率は1/99x1/10≒1/1000か。
この台は1円パチンコだから1000円つっこんで玉を1000発打てば1回は大当たりになるだろうという計算だ。1000円で1回当たるならなかなか良心的な確率じゃないか。
ヒマだけどヒマじゃない通常モード
通常モード。それはひたすら玉を打ち当たれ当たれと念じている時間である。
1円玉をハンドルに挟むとラク
友人は財布から1円玉を取り出しハンドルのスキマに挟みだした。
いや何をしとんねんキミ!
こうやって1円玉を挟んでハンドルを固定すればをずっと掴んでおく必要がなくなるのだよ。
えっ!そんなことしていいの!?それってゴト行為って言うんじゃないの!?(無知)
たしかに周りを見るとみんな何かしらのモノを挟んでハンドルを固定している。
ハンドル固定はパチンカーの基本ワザなんだなあ。店では推奨もしてないけど禁止もしていないようだ。ハンドルの塗装が硬貨で削れて剥げてるんだが大丈夫なんだろうか。
指は添えるだけ
ハンドルを1円玉で固定したからもうフリーハンドでいいのかと思って手を離したら玉が打ち出されなくなった。
ハンドルに手が触れていないと玉が打ち出されないのだよ。
え、なにその無駄なハイテクノロジーは。
なんでか知らないけどハンドルには接触センサーなるものが内蔵されていて、右手の指だけは添えておく必要があるという。
おそらくパチンコ特有の法律があってこういう仕組みにしなければならないのだろう。
台「ボタンを押せ!」←押さなくていい

当たりそうなときの演出で「ボタンを押せ!」と命令されることがある。
これって押すタイミングとかで当たる確率変わるの?
ボタン押そうが押すまいが機械の内部で結果はすでに決まっているのだよ。
は?じゃあボタン押さなくても当たるの?
うん。
じゃあボタンの意味ないじゃん。とんだ茶番じゃねーかチクショウ。消費者を馬鹿にしやがって。おいあれを見ろよ。じいちゃんばあちゃんは願掛けしながら一打入魂でボタン押してるんだぞ。彼らのピュアな気持ちを踏みにじりおって。
玉を穴に入れすぎると無駄になる
じゃあ指だけハンドルに乗せて演出を総シカトして大当たりするまでスマホでゲームでもやってればいいじゃん。
そうはイカのキン〇マ。

玉を穴に入れまくってるとスロットを回すために必要なコインが画面下にどんどん貯まっていくんだけど、このコインが4つまでしか貯まらない仕様なんだよね。コインが4つ貯まった状態で玉に穴をいれてもコインはもう貯まらない。つまり玉を打つだけムダになってしまう。
この仕様のせいでちょいちょい画面を確認しコインが貯まりすぎてたらムダ打ちしないように指をハンドルから離すという面倒な作業を強いられ、スマホに集中することができない。
俺はもう慣れたからソシャゲを嗜みつつパチンコも楽しめるぜ。
なんかパチンコって基本ヒマなのにちょこちょこ無駄な作業させるよね。コインを無限に貯めれる機能とか大当たりがくるまで早送りする機能とかつけてほしいよ。
昔はそういう台もあったんだけど規制でなくなったのだよ。
大当たりモードに入ったらカネが増え続ける快感に溺れよう
大当たりは「継続する状態」だった
3000円ほど投入したあたりでついに数字が揃い大当たりになった。
台が今まで以上にビカビカ光り甲高い音が鳴り響く。なんかやべーことが起きてる感じが視覚聴覚を通して伝わってくる。
僕の今までのイメージでは、大当たりになるとその瞬間に玉がたくさん出てくるものだと思っていたが、どうやらそうではなく大当たり「モード」に突入するようなのだ。大当たりとは一瞬で終わる現象ではなく継続する状態を表す言葉というのは意外だった。
大当たりしたらハンドルを逆に回す
大当たりモードになると「ハンドルを逆に回せ!」と台に命令されるので、さっきまでとは逆の方向に玉を打ち出し、今まで入れてた穴とは違う穴に入れる。
機械にでかい音で命令されると、社畜時代を思い出してツラくなってくるな。

こっちの穴までの進入経路にはクギなどの障害がなく、玉は打っただけどんどん穴に入っていく。
玉が穴に入ると「オメデトー!」ってな具合に玉がたくさん出てくる。ここではじめて自分の持ち玉が増えるのだ。
大当たりの快感にひたる
大当たりは時間制限のある打ち出の小槌だ。
時間内なら玉を打ち出した分だけ玉が増え続ける。まるで自分でカネを刷ってるような気分だ。脳からドーパミンが放出され多幸感が体中に駆け巡る。
なるほど。パチンコの楽しさってこういうことか。たしかにこの感覚は気持ちいい。依存症になる人の気持ちもわからないでもない。
カウントダウンが終わると大当たりモードが続くか終わるかの抽選が始まる。
「まだ終わるな!続いてくれ!」と念じるのだが、そう上手くはいかないもので、また通常モードにもどってしまった。
ここまで3000円かけて返ってきたのは1500円くらい。その後も打ち続けたが当たりは続かず全て使い果たした。大当たりモードがもっと長く続いていれば元がとれて利益になったかもしれない。
しかしここで大当たりがずっと続いてしまっていたら、その快感が脳に焼き付き、パチンコ中毒とまではいかないにしても、またフラッとパチンコ屋に立ち寄ってしまいそうな気がする。ビギナーズラックが発動しなくて良かった。
まとめ:パチンコでの成功体験は得てはいけない
ここまでパチンコを全く知らない人間の視点でパチンコ体験をレポしてきました。
今回初めてパチンコを打ち、なぜ人はパチンコに依存してしまうのかが少しわかったような気がします。
たとえばプロスポーツ選手などは子供時代に強烈な成功体験があり、それが自信となって彼らを動かします。
パチンコにハマる人もそれと同じで、過去の大当たりが続いた強烈な成功体験が「今日は勝てる気がする」という根拠のない自信を育んでしまうのです。
僕は今回ビキナーズラックもなくパチンコの成功体験を得ることができませんでした。それは逆に運が良かったと言えるでしょう。勝てる自信をつけなくて済んだのですから。
最後に友人からパチンコをやったことがない人へメッセージです。
儲けるためにパチンコをするのは辞めた方がいい。収支プラスは周りに誰一人いない。最終的に必ず負ける。俺みたいに自分のカネがなくなることに快感を覚えるマゾ、もしくは好きなアニメのキャラや曲を楽しみたい奴だけパチンコをやるべし。