
先日、確定申告をしてきました。
確定申告ときくと超難しいイメージがありますが、必要な書類さえ用意できれば、あとは税務署のオジサンが手取り足取り教えてくれるので、大丈夫です。
確定申告って何?
簡単に言うと「去年俺は◯◯万円稼いだよ」ってことを税務署に申告しにいくことです。
確定申告するメリットとは?
多めに所得税を支払っていた場合、差額が返ってきます。
え?多めに所得税を支払っているってどゆこと???
会社は、毎月僕の代わりに給料から所得税を天引きして納税してくれてます(=源泉徴収)。
しかし、社会保険料や生命保険料を払っていると、控除が受けられるので、実際に支払うべき所得税はもっと少なくなります。
実際の所得税が源泉徴収額よりも少なければ、所得税を払いすぎた状態になってしまうので、払いすぎた金を返して!と税務署に訴えることができます。
そのかわり、還付金をもらうためには、所得税が源泉徴収額よりも◯◯円少ない!ってことをしっかり証明しなければならないので、各種の証明書を用意しなければなりません。
会社に勤めていれば、このめんどい手続きを事務の方が代わりにやってくれる(=年末調整)のですが、退職したらこれを自分でやらなければいけません。
確定申告に必要なものは?
要は、収入・控除・源泉徴収の金額を証明できるものが必要です。

- 源泉徴収票
- 各種保険料の納付証明書
会社に勤めていた人は源泉徴収票がもらえます。これには収入額・源泉徴収額・社会保険支払額が書かれているので、確定申告に一番必要な書類です。
保険料の納付証明書は控除額を証明するのに必要です。国民年金・国民健康保険・生命保険の納付証明書をそれぞれ用意しましょう。普通は確定申告時期の前に自分の住所に届いてるはずです。
もしなければ、発行元に連絡して再発行してもらいましょう。
- 源泉徴収票→勤めていた会社
- 国民年金の納付証明→年金事務所
- 国民健康保険の納付証明→市町村役場
- 生命保険の納付証明→生命保険会社
たかしの源泉徴収額:35,290円
源泉徴収額とは、会社が僕の代わりに毎月所得税を天引きしてくれてる金額のことです。パートやアルバイトなどの給与が低い労働者は源泉徴収されていないことがあります。
- 正社員時代の源泉徴収額:35,290円。
- アルバイト時代の源泉徴収額:0円。(源泉徴収されてない)
源泉徴収額がわかったら、実際の所得税を計算し、その差額を返してもらいましょう。
たかしの所得税:14,753円
ここからたかしの所得税を計算していきます。たかしの所得税は、
所得税=(収入ー収入×40%ー控除合計) × 5%です。計算式は年収によって異なりますので注意してください。
この計算に必要な数字は、収入額と控除額です。前職の源泉徴収票とバイト代明細と各種保険料の控除証明書を見ながら計算してみましょう。
たかしの収入はいくら?
去年たかしは正社員を退職、そこからアルバイトをしています。つまり去年は2つの職場から収入を得ていたことになります。
【去年の総収入】=【正社員の収入】+【バイトの収入】となります。
- 正社員の収入:1,625,839円
- バイトの収入:126,600円
で、合計1,752,439円でした。2017年は年収175万ということです。
せどり収入やブログ収入なども計算しましたが、思いっきり赤字だったので申告しませんでした。
たかしの控除合計額はいくら?
控除とは、税金を減らすことができる経費のことです。
たとえば、生命保険料を払っていると、その支払った額に合わせて所得税を減らすことができます。
控除が多ければ多いほど、所得税が減るので、返ってくる額も大きくなります。
独身たかしの所得税を減らす控除は、
- 社会保険料控除
- 生命保険料控除
の2つだけです。
支払った社会保険料はいくら?
社会保険料控除は、国民年金・国民健康保険・厚生年金・社会保険の支払い額を所得税から減額することができます。
去年たかしが支払った社会保険料は、
- 国民年金 0円(退職してから免除申請したため)
- 国民健康保険 86,500円
- 正社員時代の厚生年金+健康保険 260,602円
で、合計347,102円です。
支払った生命保険料はいくら?
生命保険料控除は、生命保険料の支払額を所得税から減額することができます。
去年たかしが支払った生命保険料は、
- 第一生命 60,000円
で、合計60,000円です。
生保レディ(おばちゃん)が営業所にきて、無理矢理加入させられました。正社員退職と同時に解約したけど。
控除合計はいくら?
社会保険料控除は、支払額=控除額なので、347,102円全額の控除。
生命保険料控除は、支払額×1/4+20,000円なので、35,000円の控除。
そのほかに、誰でも基礎控除380,000円が受けられます。
したがって控除の合計額は、762,102円となります。
たかしの所得税はいくら?
くりかえしますが、たかしの所得税の計算式は、
所得税=(収入ー収入×40%ー控除合計) × 5% です。
この計算式に数値を代入していきましょう。1000円未満切り捨てで計算します。
所得税=(収入ー収入×40%ー控除合計)×5%
=(1,752,000ー1,752,000×0.4ー762,000)×0.05
=14,450円
これに復興特別所得税(2.1%)が乗って、14,753円がたかしの所得税となります。
たかしに返ってくる金:20,537円
【源泉徴収された額】ー【実際の所得税】=【返ってくる額】なので、
35,290円ー14,753円=20,537円となります。
この還付金は登録した銀行口座に振り込まれます。
おわりに
というわけで、確定申告したおかげで2万円が返ってきました。やらなかったら2万円の大金を失っていたわけです。考えると恐ろしぃ~。
あと、確定申告すると、今年の住民税・国民健康保険税も算出できます。
支払う保険・税金がいくらになるのか、あらかじめ把握しておくと家計やりくりの計画が立てやすいですね。